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Case Studies

取組事例集

うちの米うまいよ (有限会社 三雅)

【基本情報】
* お客様が購入ごとに好みの産地・品種・生産者で選べる様に、購入いただいてから玄米をその場で精米し鮮度の高い状態でお届けしています。※玄米量り売り(精米すると 10%減ります)。また、体の根本を支える酵素の機能を最大限に活かした、非加熱、無添加の発酵食品(キムチ、糠漬け、納豆)を販売する自然食品専門店。
* 店頭売りの全てのお米は店主が食味を実施、生産現場にも足を運び価格も交渉して提供している。毎日が学びの場で、お客様の趣向だけでなく頑張っている生産者応援も常に心がけている。
* 〒181-0013 東京都三鷹市下連雀 3-35-1 三鷹コラル地下 1F
* 代表:明平行正 社員:3 名 アルバイト・パート:4 名

【きっかけ・経緯】
「有機米を 30 年前から中心に取り扱っている町の米屋です」と明るく話されるのが「うちの米うまいよ」の店主の明平さん。昔は京都で生産者でもあり、認証の検査員もしていたこともありました。そのきっかけは実家で使役の牛が硫安(硫安:硫酸アンモニウム)を舐めて死んだことから化学肥料の恐ろしさが原点となって、自分が農産物を手がけるなら農薬や化学肥料に頼らない有機農法しかないと決めていました。実は国産有機サポーターズに参加してから 2 度目の取材なのです。前回からの変化を個人店舗としての例として皆様に役立てられればと思っています。

【オーガニックへの思い・お米へのこだわり】
1 オーガニックへの思いとして
「店頭でお客様と会話し要望を知る」「必要があれば炊き方やメニューまでアドバイスする」これは当たり前です。店で構えていては駄目だと考え、一昨年に名称にオーガニックを掲げている展示会や商談会への参加を試みました。オーガニックフード EXPO、オーガニックライフスタイル EXPO、健康博覧会内オーガニックナチュラル EXPO、FTA フードトレードアシスト(代理商談会)、オーガニック&ナチュラルマルシェ。
出展費用の費用対効果はさておき1年間取り組んで見たところ店に居ては絶対に会う機会の無い方との出会いや商談、情報交換など数多くありました。私同様の小売店の皆さん、これは使わない手はありません。幸い前回の取材から知り合った方にアドバイスをいただき実施できましたが、コロナ禍開けから再度の活動を始めたいと考えています。当たり前の接客だけでなくオーガニックの説明ができてこそ本当の当たり前と思います。アドバイスをいただいた方には文言の言い方で指摘もいただきましたが、難しく考えないで「うそをつかないこと」だと聞かされ納得。

2国産有機サポーターズについて
アドバイスをいただき参加した国産有機サポーターズ。消費者へ有機農業の取り組み価値や特徴を伝えることは日々の作業であり、農林水産省からご案内はいただくのですが、店でできることとはと悩んではいました。どのようにして生協さんや量販店さんと出会うか。これも展示会でいくつかの方との出会いがありました。一番の出会いは米を米粉にしてパンや麺への展開を考えられているソラニワさんです。元は同じ米、確かに美味しいお米を実際に食べてもらうことは大切ですが、ソラニワさんのグルテンフリーのニーズの高まりからこちらも柱にして行きたく決めました。

3お米の取扱い方を知っていますか
白米は精米後 1 ヶ月が賞味期限、玄米は 24 時間浸水していますか。この点でも皆さん迷われています。最近見かける様になった真空パックならそのまま常温で 3 ヶ月は大丈夫(オープンしたら同様)です。贈答時期に合わせて産地・品種・銘柄でギフト用 300g(2 合)真空パック米セットなどを作っています。当店人気の五穀豊潤米(13 種類の雑穀オリジナル配合&有機栽培ミルキークィーン)も 24 時間浸水していただけると、雑穀が容易く美味しく召し上がれますと宣伝ですが、これも展示会だと伝わり方が違います。お米の消費量が減っていると聞けますが、美味しさ・産地・品種・銘柄のブランド米は趣向でしょう、価格は米屋として消費者に合わせています。では、米は太る原因と言われていますが、そうではありません。ですが一般の多くの方にはそう判断されてしまっています。この対処には、展示会で話すことでしょう。動画撮影したオンラインセミナーの準備も考えています。

 

4小分け認証の是非
お米屋さんは安い米を混ぜて売っていると昔は思われていたものです。過去に不作や災害でお米がスーパーの売り場から消えることがありました。そんな時には私の店でも行列ができました。高いと文句もありました。でも、また買いに来ていただける。お米は日本人の主食ですから、安心安全な栽培方法は当たり前とし、食味も大切に厳選しています。美味しいと認めていただいたことだけでなく、美味しさがわかることに嬉しく思いました。けれど、小分け認証を取得していないので精米した袋には有機米ともオーガニック米とも書けません。「高くて旨い有機米のブレンド米を作っている米屋って可笑しいでしょうか、加えて有機 JAS 認証がついていれば」なんて、そんな理想を実現したく考えています。

【現在の取組内容】
当店のホームページ開設は 20 年前と早く、同時に EC サイトも併設していました。当時は楽天さんも今程ではなく検索で「うちの米うまいよ」がトップヒットでした、ですがホームページで買物をする時代ではありませんでした。自社での PR 楽曲「うちの米うまいよ TAKAKO」を作ったのも、どっちも良いのですが儲けにつながったかはいまひとつ。私「新しいもの好きなんですよ」けれど、お米は EC サイトに合った商品だと自負はありました。と明平さん。昨年から費用対効果に合う考えでホームページを辞め、新たな EC サイトに参加。ファンがつき始めており、ヒットのきっかけをと思っています。お米の自
由化が施行されてから、どこでもお米が買えるようになりました。けれど、情報を記載した POP も無く、ただ倉庫のように米袋を積んでいるだけ。が前回のインタビュー回答でした。「買いたくなる表示」も含めた売場作りを EC サイト上に作りました。「うちの米うまいよ」で検索か、ツクツク EC サイトでぜひご覧ください。
https://home.tsuku2.jp/storeDetail.php?scd=0000167353

【うちの米うまいよ店主より】
当店では慣行栽培(従来の栽培方法)米は一粒もお売りしておりません。有機JAS 認証米、有機栽培米・特別栽培米・自然栽培米の玄米 30kg 袋を生産者から直買いをしています。ここまでは消費者には耳に入らない説明の一部でしょう。品種・産地・銘柄・生産者からの会話ですが、それでも消費者の心に伝わるように無農薬、自然米の普段使いのことばからオーガニック、有機米につなげられるように話しています。私も行動します、国産有機サポーターズでお米を扱われている皆さんもいっしょに日本人の主食を有機米になるように夢を見て頑張りましょう!と熱く語られました。