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Case Studies

取組事例集

大阪ぐりぐりマルシェ

「大阪ぐりぐりマルシェ」は「緑のよいつながり」をつくる活動

【基本情報】
2013年3月に第1回目のぐりぐりマルシェを難波神社にて開催。2023年に10周年を迎えた。
有機農産品を含む、生産者、加工事業者、販売事業者等がこだわりの商品を販売している。

現在の開催は以下の通り
・第2土曜日(奇数月)ぐりぐりマルシェ@難波神社(約30ブース)
・第2土曜日(奇数月)ぐりぐりマルシェ@中船場(約30ブース)
・第4日曜日(毎月)ぐりぐりマルシェ@NU茶屋町(約20ブース)
他協力開催(主なもの)
・エシカルマルシェ(年4回@NU茶屋町)、鶴見緑地せせらぎマルシェ 日曜市 @鶴見緑地、久宝寺こうえんマルシェ@久宝寺緑地
主催:大阪ぐりぐりマルシェ実行委員会 実行委員長 中川美陽子(空庭) 副実行委員長 渡辺友和

【きっかけ・経緯】
2014年頃から生産者との関わりを通じて農業の現状と課題に深く関わるようになり、都市と農村を有機的につなぐことを考え始めた。
「マルシェ・ジャポン・プロジェクト」などいくつかのマルシェとの関わりを経て、大阪御堂筋沿いの難波神社境内にてマルシェを行うきっかけを得た。以後回を重ねるごとに来場者も出店者も増加。

【オーガニックを広げる思い・こだわりの手段】
安全、安心な農産物が集まり、たくさんの方々、農に携わる方、料理人の方、育児中の方などが関わることで、地域の活性化や農業の自給率のアップ。担い手、新規就農者の支援に繋げていく。
一般に流通しにくい環境保全型農業の普及や、農産物の販路確保。
小規模、生産量が不安定、定期的な出荷体制ができていない・・そういった生産者でもマルシェなら出店して売れる。
特に有機農業者は、なかなか一般消費者と直接販売できる機会が少ないが、マルシェに出店することで価値観の近い人たちと知り合える。

【現在の取組内容】
環境保全型農業(無農薬、有機栽培)を中心とし、特定の大きい団体に属さない関西の農家や、加工者による農産物・農産加工品の展示、直売会、交流会の機能を持つ。
①大地になるべく負担をかけない、自然によりそう農法でつくられた農産物や加工品。
②旬を大事にした地元野菜の販売。
③農業/第一次産業を応援する地場産品の販売。
④加工者や料理人の出展による、加工ワークショップやカフェの実施。
⑤テーマをしぼったマ ルシェを企画 「オーガニックナーレ」「グルテンフリーマーケット」 「veganグルメマーケット」 など
⑥福祉事業所さんなどの出店など農福連携のつながり

【「大阪ぐりぐりマルシェ」のポイント】
「大阪ぐりぐりマルシェ」の「ぐりぐり」は、「Green Good Link(緑のよいつながり)」。
緑(畑や山などの農的資源)も、そこにあるだけでは生かされない。     使う人、利用する人がいてはじめて生かされる。

いろいろな人や出来事が繋がり、いいものが生まれる。

その「輪」を途切れさせないように、「つなぐ人」「次の展開やゴールを見据えてアイデアを出す人」「新しい価値を創ること」「すそ野を広げること」を日々意識して活動している。
根底には、土に触れて感じた生命の営みの素晴らしさ、この豊かな体験を多くの人たち共有したいという想いと、その生命に日々向き合っている農家さんを応援したいという想いがある。
つくる人と食べる(使う)人が直接出会うことからわかること。気持ちが直接伝わる農産物(や加工品)をいただくこと。
育てる人、料理(加工)する人、食する人。皆のこころがつながるマルシェを目指しています。

ぐりぐりのつながりから、日常に(マルシェのない日)落とし込む。
加工者さんや、小売店、飲食店などがその商品を採用して広まっていくこと。
どの人も役割がある。得意なことで人によろこんでもらう。やりたいことが発揮される。
農と都市がつながって、どちらもがイキイキすること。
作る人と食べる人の距離が近くなる、農産物の新しい流通をつくる場になる。