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Case Studies

取組事例集

かごんま食べる通信  株式会社食未来

【基本情報】(2023年1月20日現在)
*かごんま食べる通信は「食べ物付き情報誌」。冊子と一緒に特集生産者が作った食べ物を登録している購読者に届けるサービス。
これまでに29件の生産者(グループ)を延べ約4,000人に紹介してきた。
*紹介した29件の生産者(グループ)のうち有機JAS生産者は7件、栽培期間中農薬不使用栽培/自然栽培6件
*株式会社食未来 代表取締役:日髙かおる(編集⻑)(副編集⻑ 伊集院尚子)
*購読者約150人
*購読者へのサービス。知的好奇心を満たす。
詳しくは「かごんま食べる通信」⇒ https://taberu.me/kagonma/

【取組内容】
編集⻑の日髙さんは東京都と鹿児島県の2拠点生活しながら、『かごんま食べる通信』を発行。日髙さんがぜひチャレンジを知ってもらいたいと思った生産者を特集している。
生産現場は多種多様。生き物や自然が相手だから、1つとして同じチャレンジは無い。取材では畑、田んぼ、海にも躊躇なく入る。
そんな生産者の個性や、哲学に踏み込んだ「かごんま食べる通信」の取材力は読者の共感を呼び、届けられる農産品を読みながら食べると、さらに味わい深く感じる。
その土地と共に生きていくことを選んだ生産者の想いからは、農薬の使用や、循環型農業への考え方もはっきりとしていて、信頼が持てる。そんな彼らの想いを情報誌という形にして届ける日髙さんと一緒に、鹿児島の生産者をもっと知りたい、応援したい人が増えている。

*有機JAS生産&加工者は、2023年4月(vol.31)で特集する澤田たみ子さん。さわだ農園「有機あくまき」は3人で製造。
*鹿児島有機農業組合から生産者の紹介を受けていない。

【団体としての強み・特徴】
*明確なビジョンをもち、編集⻑、副編集⻑の人柄でファンを増やしている。
*冊子で知らないことを知ってもらい、食べて、知って、共感する人を増やす。
*リアルイベント、オンラインイベントも毎月のように開催。

【きっかけ・経緯】
2018年発足。食べて美味しいだけでは、食べる側・生産者側両者がもったいないと思った。
たとえば、今鹿児島物産展はありきたりのものしか出てこない。市町村合併で昔の地名がなくなっている。このまま興味を持ってもらう人が少なくなっていったら、 自分の故郷がなくなるという危機感を感じた。 食べることが好きなので、食べ物という切り口で、鹿児島に興味を持ってもらいたいと思ってスタート。 ⻑い目でファンが増えれば嬉しいと考え、読者と一緒に生産者の成⻑を楽しみにしている。最初は編集⻑、副編集⻑の友人が多かったが、それ以外の人、(特に鹿児島で)が増えてきている。Facebook、Instagramでの発信の他、自分が特集された号を紹介してくれている生産者を通しても認知度が向上しつつある。

【活動内容】
栽培方法、加工方法、販売方法など、チャレンジが素晴らしいと思った生産者を、より多くの人たちに知ってもらいたいと考え取り組んでいる。 生産者にとって、「かごんま食べる通信」で紹介される1回の売り上げはできるが、 継続性があるかどうかは不明。(そこまでは追っていない)
SNSは情報発信の手段として利用。購読申し込みは原則オンラインだが、インター ネットが使えない人に対しては、その都度対応。1年前払いの人もいる。 最近は若い人が増えてきたが、狙った訳ではなくたまたまそうなった。一方、コ ロナ禍で家計の見直しをせまられた人が、生活必需品ではないという理由で、 やめたケースが数件あった。辞める人がいても、新規加入者もいるので、今は微増している。

【紹介している生産者について】
29件特集して感じたのは、一次産業は自分だけでは成り立たず、地域の人にお世話になっていて、地域にどう貢献できるかを考えている農家さんがほとんどとのこと。耕作放棄地について真剣に考えている人も多く、中には「農業が風景を作る」という信念を持つ農家さんもいた。


上原康平さんの味噌

 

 

 

ふくどめ小牧場のハム&ソーセージ


東京の「あそび割烹 さん葉か」がマルマメン工房増田泰博さんの大豆で作った納豆